(Q3)
首をボキボキ鳴らすのは危険ですか?
(A3)
カイロプラクティックを始めとする手技療法で首をボキボキする際は、下手な施術者が行うと背骨ワキの動脈(椎骨動脈)から血栓が剥離したり、椎骨動脈や頚動脈に解離性動脈瘤が生じて脳梗塞(塞栓症)を起こす危険があります。
ただし、もちろん施術者はそういう危険があることは承知しているハズです(カイロプラクティックの学校で習う基本中の基本です)。
ですから十分に教育・訓練を受けた施術者であれば、あらかじめスクリーニングのテストを行って椎骨動脈の動脈硬化病変などを持っている可能性がある人には操作を行わないようにするはずですし、テストに引っ掛からなかった人でもそのような事故を起こさないよう十分に気を付けて操作を行うはずです。
(ちなみに、日本よりも遥かにカイロプラクティックが普及していアメリカにおいては、100年間で数件の事故が報告されているそうです。この数字を多いと見るか少ないと見るか・・・)
それでも「気になる」「怖い」という人は、首のボキボキをやらないよう事前に伝えておけば別の手技で対応してもらえると思います。
なお、当院では首に限らず背中や腰をボキボキ鳴らす施術は行っておりませんので、安心してご来院ください。
あと、ご自分でボキボキ鳴らすという人もご注意ください。
カイロプラクティックの施術者は「首の動きの悪い所」を狙って動かして(鳴らして)いるのですが、ご自分で行った場合は「動きの良い所」が動いて(鳴って)しまって、動きのバランスがさらに悪くなる場合があります。
「首を動かしていたら勝手に鳴ってしまった」程度ならいいのですが、脳梗塞を引き起こす危険性も皆無ではありませんし、わざわざ自分の手で「回して」「捻じって」鳴らすのは控えた方がいいでしょう。